東京医大の女性差別問題から考えたこと

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一応、先進国といわれる現代の日本に暮らしていて、まさかこんな女性差別を公然と行っていたという事実に直面するとは思ってもいませんでした。
東京医大の女子一律減点という女性差別問題
そこから男女平等について考えてみました。

世界男女平等ランキング

日本のみならず、世界で男尊女卑、女性差別の問題は根深いものです。
少し前にニュースになっていましたが、サウジアラビアではようやく女性の自動車の運転が認められたところ。
そういう意味では日本はある程度、男女平等な社会では?と思うかもしれません。

が、しかし。
実は2017年の世界男女平等ランキングで、日本はなんと144ヶ国中114位という低さなのです。

古き悪しき慣習

読み書きや初等、中等教育、寿命といった基本的な項目ではかなりランクは上です。
では何が日本のランクを下げているのかというと…

労働賃金、管理職、教授などの専門職、高等教育(大学/大学院)、そして国会議員数。
つまり、子供に対する教育の機会など一見男女平等な社会のように見えながら、大人になるにつれ格差が開いていくのです。
志しのある女性ほど、社会に出てその壁に直面した時のショックは大きいのではないでしょうか。

このところニュースになっている東京医大の女子一律減点についても、このランキングを裏付けています。
専門職においての女性差別があったわけですから。
高度な技能が必要とされる医療の世界において、古き悪しき慣習が漫然と残っていたという事実には心底驚きましたし、世界に対して恥ずべきことだと感じました。

男女雇用機会均等法

かつての日本では、もっとあからさまに男女差別が横行していました。
男女雇用機会均等法が制定されたのは1985年。
ほんの30年ちょっと前のことです。

女性は結婚したら辞める、腰掛けであって、重用する必要のない人材である。
能力のあるなし関わらず、そう考えられていました。

30年ということは、その時代を知る男性陣がまだ現役でいるということです。
男女差別の問題に限らず、人の考えというのはそう簡単に変わるものではありません。
法律ができて政府がいくら理想を唱えたところで、現場の男性陣の考えが根本的に変わらないことにはその実現は困難です。

女性にも植え付けられている男尊女卑

実はこれは男性の意識だけの問題ではありません。
女性にも悪しき慣習として植え付けられてしまった意識があります。
男尊女卑を甘んじて無意識に受け入れてしまっている現実があるのです。

ひとつ例を挙げます。
結婚している女性の多くが、共働きだとしても夫のことを話す時に「主人」と言います。
私はこれに物凄く違和感をおぼえます。

専業主婦が言うならまだ分かります。
でも、夫のことを人に話す時の丁寧な言い方、という認識で「主人」というワードが使われていること、おかしいと思いませんか?
主従関係の「主」です。そこには上下があります。

このような何気ないところに隠れた男尊女卑の意識。
この問題がいかに根深い問題かを物語っているような気がします。

今回の日本医大の問題は非常にショッキングですが、こうしたことを積み重ねて少しずつ膿を出していくしかないのでしょう。
男女平等ランキング上位に日本が入るのは、まだまだ先になりそうです。
ちなみに上位には、アイスランドやノルウェーといった北欧の国々がその名を連ねています。

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