シリアで拘束されていたジャーナリスト安田純平さん解放に思うこと

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ずっとその身が案じられていた、ジャーナリストの安田純平さん。
3年以上シリアで拘束されていたのが突然、解放されたというニュースが飛び込んで来ました。

その背景にある事情は様々でしょうが、まずは無事に解放されたことを喜びたいですね。
ただその一方で私が思い出したのは、2004年に発生したイラク日本人人質事件です。
安田さんもこの時に実は人質になっていました。

日本特有の「自己責任論」

当時マスコミが声高に唱えていたのは「自己責任論」でした。
志しをもって覚悟の上で危険な地域に入り、活動していた人たち。
実際に危険な目にさらされて、大変な思いをして生還(この人質事件では亡くなられた方もいます)したところで噴出したのは、彼等への非難でした。

なぜ危険と分かっていてそんな場所へ行ったのか?
国に、国民に迷惑をかけている。
そもそも自己責任で危険地域へ行ったのだから、助ける必要はない。

こうした偏った報道姿勢に、私は当時強い違和感をおぼえました。

私にはできないことを、している人たち

私にはそんな危険な場所へ行く勇気はありませんので、絶対に行きません。
でも、世界で何が起きているのかは最低限知りたいと思っています。

争いがおさまらない地域で苦しむ人々に思いを馳せることがあります。
でも、私にできることはせいぜい僅かな募金くらいです。

そんな私には到底できないことをしている人たちが、今回解放された安田純平さんや、イラク日本人人質事件の被害者の方たちです。
私は彼等を尊敬しています。

自己責任だといって責めるのは簡単なことです。
でも一方で、彼等のような危険を冒してまで行動してくれる人たちのお陰で、私たちは情報を得られています。
そんな彼等に現地で救われている人が確実にいます。

日本社会は成熟しているのか

今回解放された安田純平さんに対して、当時のような稚拙な「自己責任論」が再び噴出しないことを願います。
あれから15年以上。日本社会が成熟できているのかどうかのひとつの物差しになるかもしれませんね。

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